小さいお子さんの場合がほとんどですが、ピアノを弾く時の手首の高さが下がりすぎていて、掌（てのひら）の手首近くがピアノ鍵盤の手前に着きそうになっているケースがよく見かけられます。

　レッスンの時、生徒さんの手首を下から持ち上げるようにサポートすると、その時は良くなるのですが、弾いているうちにすぐ、手首がだんだん下がってきてしまいます。そして、演奏で最後の音を弾き終えた時、「終わったー」という安心感からか、一瞬で手を鍵盤から引きずり下ろすように終えてしまう事が多く、レッスンの度に「最後の音の長さも正しく、最後の最後まで心を込めて、手はスッと持ち上げるように、きれいな終わり方をしようね」と言い続け、そのうちどの曲を弾いても気を抜く事なく最後の音が鳴り止むまで緊張感を持ってくれるようになります(๑･̑◡･̑๑)

　昔は叶わない事でしたが、今はスマホで手軽に撮影出来る世の中なので、ぜひ年齢の高い生徒さんはご自身で、お子様は親御さんがお子さんの演奏している姿を映してみてください。そして、その演奏している姿や音を聴くと、気付く事が沢山見つかるはずです。そして、それを改善することにより、ずいぶんとステップアップできます。

　身の回りの便利なものを活用して、練習に励んでください(o^^o)