皆さま、作曲家の自筆譜をご覧になられたことはありますか？
私たちが普段使っている楽譜はコンピュータによって音符が入力されたものなので、作曲家がどのような心情でその曲を書いたのかを筆跡からは読み取れないのですが、自筆譜を見てみると本当に沢山の発見があります。

例えばこちらがモーツァルトの自筆譜。モーツァルトはどの曲もほとんど書き直しがなく、まるで何かを書き写しているかのように美しい譜面を書きます。

そして、こちらがベートーヴェンの自筆譜。
何度も何度も書き直しの跡があり、本当にあの肖像画のベートーヴェンがリアルに存在し、感情をそのまま譜面にぶつけている…筆跡からそんな情景が目に浮かびます。

箇所によっては、書き直す前はどんな音を書いていたのかがうっすら見えることもあり、なぜこっちの音に最終的に変えたのかな〜なんて考えるのもおもしろいです。
全ての曲の自筆譜が見られるわけではないですが、是非皆さまも今ご自身が練習されている曲の自筆譜を探してみてください^ – ^