ベートーヴェン「悲愴ソナタ」
とてもインパクトのある始まりの「悲愴ソナタ」第1楽章。そして、美しい旋律から始まる第2楽章は、合唱曲の中に組み込まれたりするくらいきれいに流れるメロディーに魅せられます。そしてハイテンポな第3楽章は洗練されたセンスが伝わってきます。
ベートーヴェンが苦難を乗り越えて、作曲したソナタ「悲愴」は人々に広く評価され、現代でもピアノ音楽を代表する曲として、世界中で演奏され親しまれています。
ベートーヴェンは難聴がひどくなり、人前から姿を消すようになりひたすら譜面に向き合って書き上げていきました。
ちなみに「月光」「テンペスト」」熱情」などの題名は後世の人間が勝手に付けたものでありますが、悲愴はベートーヴェン自身が「悲愴大ソナタ」と名付けたのです。そしてベートーヴェンは友人に宛てた手紙に「この運命に打ち勝ち、自分の新しい音楽を作り上げて世に出したい」と決意表明をして「悲愴ソナタ」は作曲されました。