ミスタッチを恐れすぎないで🎹
私が子どものころ、ピアノを習っていた友達が「私のピアノの先生はね、1回でも間違えたら合格くれへんねん」と言って、「あー今日合格もらえるかなー?」と話しながら音楽室のピアノでせっせと練習をしていました。でも記憶の中のその子の弾き方は強弱もなく、音ミスなく弾くことに焦って弾いていました。
確かに音ミスタッチなく弾く事も大切ではありますが、そのミスタッチを恐れて、ダイナミックに弾くべきところも安全性をとって、こじんまりと、サラリと弾いてしまっては、感情のないロボット的な演奏になってしまいます。
音ミスすることなく、表現豊かに弾けるのが一番、理想的ですが、日々のレッスンでは、生徒さんがその曲に対してどのような音色で表現をしたいかなどを大切に、ひとつ、ふたつの弾き間違いだけにこだわらず、豊かな音楽性を身につけてもらえることを大切にしたいと思います。